研究目標

人や動物は,それぞれの生活環境において,より効率の良い生活を送るために様々な工夫をしています.特に,人間が生活する環境は,その他の種と比較して,非常に複雑であり,より効率の良い生活を送る上で様々な処理を行う必要があります.近年,計算機の発達に伴い,再び人工知能が注目され始めましたが,人や動物が日常的に行っている,見る,聞く,触る,感じるなどといった処理でさえ,今の情報処理技術では不十分な点が多く,課題は山積みになっています.
石川研究室では,人(専門家)や動物の知識,行動,処理規則の解析を行い,それらに基づいた情報処理技術を開発し,様々な実問題への適用を行っています.
研究内容

2023年度卒業研究テーマ
 
1.自律した個体群を持つ進化計算手法の開発と多角形詰込み問題への応用
 
 
2. 対話型進化計算を用いた色覚異常者を対象とするウェブデザイン支援システムの開発
 
交付中の研究助成  

以下は,本事業の成果の公表と競輪の補助を受けて実施した
防犯カメラを人物同定に用いる場合,できるだけ死角を少なくするために,カメラの台数を増やすことが考えられるが,景観は悪化し,解析するカメラ台数が増えることで時間・人権コストが増加する.そこで,カメラどうしが視覚を共有しない疎なカメラ配置が求められるが,各カメラの撮影環境の違いにより,計算機上で同一人物であると推定することは難しい.本研究の目的は,視野を共有しない疎に配置されたカメラ群における人物同定について,特徴量を自動で選択する進化的アルゴリズムを開発し,その有効性を示すことである.シミュレーションでは,同定精度だけでなく,推論時間,実動画への適用についても検証する.
本研究では,疎に配置されたカメラ群において,環境の違いにロバストな人物再同定システムの構築を目指す.従来の深層学習ベースの手法では,モデルベースのため実環境では適応できない場合がある.そこで,考えうるすべての特徴量を探索するエージェントを用意し,各カメラ間で進化を繰り返しながら人物の特徴を捉えていく手法を検討した.

人物同定の例
●Yuma Iwanaga, Shudai Ishikawa, Hirokazu Shimada,"Person Re-Identification System by Selecting Appropriate Trained Model ,"IEEE Region 10 Conference 2024 TENCON2024.
●岩永悠馬, 石川秀大,"学習済みモデルを選択するカメラ環境に依存しない人物再同定システム,"第26回日本知能情報ファジィ学会九州支部学術講演会.
●岩永悠馬, 石川秀大,"人物再同定のための進化的特徴選択アルゴリズムの開発,"日本設備管理学会 2024 年度第2回知能技術応用研究会.
公益財団法人 栢森情報科学振興財団
 
 
 
 
 
 
 
 
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