「大野川流域のたび」
「大野川流域のたび」に行って来ました!

 教育GP「地域水環境を活用した実践的環境技術者教育」事業の一環として,平成22年8月11日(水)と12日(木)の2日にかけて,「大野川流域のたび」に行って来ました。「大野川流域のたび」は,NPO法人河童倶楽部理事・事務局長の幸野敏治さん(教育GPの外部評価委員としてお世話になっています)のご案内と,国土交通省九州地方整備局大分河川国道事務所や大分県土木建築部河川課等の皆さんのご協力のもと,大分県内で最大の一級河川である大野川水系の河口から水源までを見学することで,大野川流域の自然,歴史,文化を感じ,今後の大野川流域における地域づくりや環境保全等についての研究課題を見つけることを目的に企画されました。
 初日は,朝9:00に大野川の河口端(0k000地点)を出発し,乙津川との分派地点(分流堰),乙津川河口,水辺の楽校(がっこう),大野川白滝橋(整備計画基準地点)等を見学し,豊後大野市犬飼にある「河童小屋」(NPO法人河童倶楽部の拠点)で大野川の概要についての説明を受けながら昼食をとりました。午後からは大野川の支川である三重川や,宮崎県の祖母山・傾山を水源とする中津無礼川と奥岳川を見学しました。
 2日目は,朝9:00に河童小屋を出発し,稲葉川の源流の一つである山吹水源(熊本県阿蘇郡産山村),稲葉ダム(大分県竹田市),白水溜池堰堤(通称,白水ダム),竹田湧水群(環境省選定名水百選,昭和60年),原尻の滝(緒方川,豊後大野市緒方町)等を見学し,18:00過ぎに帰校しました。
 2日間の見学だけでは,長く(幹川流路延長107km),広い(流域面積1 465平方km)大野川流域の全てを把握することは難しいですが,河口から水源までの地形や地質構造,水量や水質の違い,治水や利水に関する歴史的構造物や現代的設備,流域における生活や文化ならびにそれを支える市民活動等の一端を知ることで,大分県において大野川流域の環境とそれによって育まれた文化を保全することの重要性を身を以て理解することができました。今後はこの体験をもとに基礎資料を整理し,大野川流域の地域づくりや環境保全についての具体的な課題を提案し,研究に取組みたいと思います。
 最後になりましたが,残暑厳しいなか熱心にご案内頂いた幸野さんに深く感謝申し上げます。また,今回ご協力頂いた国土交通省および大分県の職員の皆さんのほとんどは本校都市システム工学科(旧土木工学科)の卒業生の方々でした。先輩方のご協力とご支援に心より感謝申し上げます。

大野川河口端から出発です!
(案内は幸野さん)

鳶も飛び交う豊かな自然
(大野川11k付近)

河童小屋で学習
(講師はOBの池辺さん)

中津無礼川で採水しました

河川プールもありました

奥岳川と轟橋
(柱状節理が見られます)

2日目は山吹水源から
(採水しました)

今回は水環境健全性指標による
水辺の評価も行いました

稲葉ダムでは堤体内部の
点検抗も見学しました

*:.。白水ダム:.☆..
いつ見ても美しいです

竹田湧水群(泉水湧水)で採水

原尻の滝の前で記念撮影
大変お世話になりました♪

 
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