出張・研修報告

西日本地域高等専門学校技術職員特別研修会(建築・環境系)

日程

2012年8月22日~8月24日

場所

豊橋技術科学大学

対象

西日本地域34高専の建設・環境系の技術職員

本校参加者

山本佳奈

概要

本研修の日程を以下に示す.

この特別研修では高専の技術職員に対して職務を遂行する上で必要な高度な専門的知識を修得させ,技術職員の資質の向上を図ることを目的とするものであり,西日本地域34高専の建設,環境系の技術職員を対象に行われた.

1日目には豊橋技術科学大学 稲垣康善理事・副学長から「技術、それは使ってこそ、使われてこそ」,熊本工業高等専門学校 宮川英明校長から「これから求められる人材とモチベーションについて」の二つの特別講演があった.

午後からは建築(土木)系と環境系に分かれ,学内の施設見学を行った.研究室や実験室はもちろん,学生が普段どのように施設を利用しているのか,また豊橋市の環境についても説明頂いた.

その後,豊橋技科大の技術職員の方を交えた班別討議があり,「技術職員の減少に対する対応について」,「技術職員のスキルアップについて」,「安全対策について」,「地域への関わりについて」,の4テーマで班に分かれ討議を行い,考えられる対応についてまとめ,発表した.

2日目は午前中に環境系の,3日目に建設系の技術課題発表があった.各高専の技術職員の日頃の業務,科研費での研究や受託研究,外部に向けた講座,実習での教育効果について等,専門も様々に幅広い発表が行われた.私自身は夏休みに実施している集中講義について発表をし,参加されている技術職員や助言者の先生方から貴重な意見を頂いた.

2日目の午後には豊橋技科大の後藤尚弘准教授,木曽祥秋教授,松本博教授,熊本高専技術センター長の河崎功三教授の4名の先生方からの講義を受けた.木曽教授による「小規模排水処理施設と水質管理ツールの開発」では,水質調査時に使用する簡易測定器の精度,操作性についてのお話もあり,大変興味深かった.

今回の研修では様々な講義,発表で新しい知識を得られ,また他高専の技術職員,技科大の先生,技術職員の方との交流も出来た大変充実した3日間だった.今回学んだことを日頃の業務や今後の活動に生かしたい.